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旅先で急病になったときに役立つ!お薬手帳の活用方法について薬剤師が解説

旅先で具合が悪くなりドラッグストアでお薬買ったけど、いつも飲んでいる薬と一緒に飲んでも大丈夫?
旅先でいつもの薬切らしちゃった……
長旅に行きたいけど、かかりつけの先生は変えたくない

上記のような悩みは、お薬手帳があれば解決します

薬剤師ライター

もりもりおさん

日本RV協会によると、現在のキャンピングカーユーザーの年齢分布は40代〜60代が多いそうです。

筆者は旅行が好きな薬剤師で、家族でキャンピングカー旅行をしたいと計画中です。そんなキャンピングカーユーザーの中には、かかりつけの病院で定期的にお薬をもらっている方も少なくありません

この記事では、旅先で急病になった時に役立つお薬手帳の活用方法について解説します

急病の時に役立つお薬手帳とは?

普段、病院や調剤薬局でお薬をもらわない方にとっては、お薬手帳はあまりなじみのないものかもしれません。ここでは、お薬手帳の役割について紹介します。

  • お薬手帳は、いつ、どこで、どんなお薬をもらったかを記録するものです。
  • 病院に受診した時、旅行時、ドラッグストアでお薬を買う時、災害時など自分の病気について伝えなければいけない様々な場面で役立ちます。
  • 現在使っているお薬だけではなく、過去に使用されたお薬の情報が手帳に記録されているので、いつでもご自身のお薬に関する情報を簡単に確認することができます

お薬手帳に記録しておくと、急病の時に役立つと思われることについてあげてみました。

  • 一般用医薬品、サプリメント、健康食品の使用状況
  • 予防接種の記録
  • 薬による副作用の有無
  • 卵や牛乳など食べ物のアレルギー歴
  • かかりつけの病院、薬局の連絡先

たまに病院ごと、薬局ごとにお薬手帳を作られている方がいらっしゃいます。そうすると飲んでいるお薬はどれなのか分かりにくくなってしまいます

使っているすべての薬を1冊のお薬手帳に記録することが大事です。かかっている病院、薬局ごとに別々にお薬手帳を作らないようにしましょう。

お薬手帳が役立つタイミング

お薬手帳が役立つタイミングとして、飲んでいる薬がなくなった時お薬を飲み合わせをチェックしたい時などがあります。ここでは、お薬手帳の具体的な活用方法について紹介しています。

いつも飲んでいる薬がなくなった時

旅行先で、ついうっかりいつも飲んでいるお薬を切らしてしまった経験はありませんか?

お薬を切らした時は、保険証、お薬手帳を持って近くの病院を受診しましょう。旅行先の病院、薬局でお薬手帳を見せれば簡単に自分の病気、お薬について伝えることができます。また、問診票を書く手間が省けて一石二鳥ではないでしょうか。

お薬の飲み合わせをチェックしたい時

調剤薬局でお薬をもらう時は、必ず以下の確認をしてもらいましょう。

  • 担当した薬剤師にお薬手帳を見せて、今飲んでいる薬を把握
  • 定期的に飲んでいるお薬と、飲み合わせに問題がないか確認

お薬の飲み合わせが悪いと、お薬の効果が強く出過ぎたり、または弱めてしまったりすることがあるので注意が必要です

ドラッグストアでお薬やサプリメントを購入する場合も同じです。購入したお薬やサプリメントといつも飲んでいるお薬の飲み合わせが大丈夫か、薬剤師もしくは登録販売者にお薬手帳の内容を見せて相談してみましょう。

お薬と食べ物の組み合わせについても注意が必要です。お薬を飲んだ後、食べ物や飲み物がお薬の効果を強めたり、弱めたりした結果、病気を悪化させてしまうこともあります。調剤薬局でお薬をもらう時に担当した薬剤師に確認をしましょう。

旅先でも使用できる、オンライン診療とは

高血圧や高脂血症など、長く続く慢性的な病気は持っているけれど症状が安定している、という人もいますよね。そんな方が、旅行先の病院で自分の病気について一から説明するのはめんどくさいと思うことはありませんか。また、旅行先でかかりつけ医が代わってしまうのは不安という方も少なくないのではないでしょうか。

薬剤師ライター

もりもりおさん

慢性的な病気で症状が安定している人が、かかりつけ医を変えたくない時は、旅先であってもオンライン診療を利用しましょう
パソコンもしくはスマートフォンが手元にあれば、オンラインでかかりつけの先生の診察を受けることが可能です。

以下オンライン診療のメリットについてあげます。

  • キャンピングカー内で周囲を気にせずに診察を受けることができる
  • 病院で長時間待つ必要がないため、時間の節約につながる。
  • 病院内でインフルエンザや風邪などの病気をうつされる心配がない

ただし、オンライン診療ですべての病気が診察できるわけではありません。オンライン診療は、血液検査やレントゲン撮影など各種検査ができないので、病気の急変には対応できません。急な体調の変化がある場合は、近くの病院にかかって対面で診察してもらいましょう。

かかりつけの病院がオンライン診療に対応しているか、ぜひ確認してみましょう。また、滞在先のインターネット環境に問題がないか、オンライン診療に必要なアプリは何か確認するのもおすすめです。

旅先でも使用できる、オンライン服薬指導とは

処方せんは発行してもらったけど、かかりつけの薬局、薬剤師は変えたくないなと思うことはありませんか。旅行先の薬局でお薬手帳を出して自分の症状やお薬について説明するのはめんどくさいと考える人もいるかもしれません。そのような方には、オンライン服薬指導に対応している調剤薬局の利用をお勧めします。

以下オンラインでお薬を受け取るメリットについてあげてみました。

  • 調剤薬局で待つことなく宅配で薬が受け取れる
  • 好きな時にお薬の説明を受けることができる。
  • キャンピングカー内で周囲を気にせずに相談、質問ができる
  • 密にならないので感染予防につながる。
  • クレジットカードで簡単にオンライン決済ができる

まずは、かかりつけの薬局がオンライン服薬指導、薬の配送サービス、オンライン決済を行っているか確認をしてみましょう。また、滞在先のインターネット環境に問題がないか、オンライン服薬指導に必要なアプリの把握も必要ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?旅先で定期的に飲んでいるお薬が切れたり、急病になってお薬をもらうことになったりしても、お薬手帳があれば持病を悪化させることなく治療を継続することができます

薬剤師ライター

もりもりおさん

ご自身の健康を大切にしながら、楽しいキャンピングカーライフを送りましょう!

この記事の執筆者

薬剤師ライター:もりもりおさん

薬剤師。大学卒業後、急性期病院、療養型病院、調剤薬局などで薬剤師として勤務。現在は循環器専門病院にて薬剤師として勤務中。将来は、キャンピングカー全国を旅することが夢。主な資格「周術期管理チーム薬剤師認定」「心不全療養指導士」

X(Twitter) :もりもりお@軽キャンパー薬剤師
もりもりおさんも受講した、Medi+の「医療ライターのはじめかた」講座とは?

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。