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臨床工学技士から医療ライター・編集者へ転身、ほっちさん

こんにちは!”自分らしく、楽しく、おもしろく”働く、全国の医療従事者を紹介するメディア、「Pharma Trip」です。
今回は、病院で働く臨床工学技士から5年目でフリーライターへ転向。医療系webメディアの立ち上げから運営、医療ライター、編集者として活躍するほっちさんにお話を聞いてきました!

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今回のインタビューは、動画としてもまとめています。気になる方は、こちらYouTube動画もぜひご覧ください♪

臨床工学技士から転身、医療ライター・編集者のほっちさん

YouTubeインタビュー動画より

ーこんにちは!では最初に、簡単な自己紹介からよろしくお願します。

ほっちと申します。 広島に住んでいて、今年で30歳。臨床工学技士という国家資格を持っています。今の医療ライターに転身する前までは、循環器やオペ室に入って人工心肺を回したり、サブの循環器を回したりという、命に直結するような部署で働いていました

現場経験としては、臨床工学技士5年目の時に病院を辞めて、医療ライターに転身した形になります。そこからはずっと医療ライターとして活動しています。

ーありがとうございます。 実は私も今年30歳、同い年です!

あ!同い年なんですね。よろしくお願いします。親近感が湧きますね!

人生を変えた、4つのターニングポイント

ーほっちさんの人生を考えたきっかけや、ターニングポイントについて教えていただけますか。

まず1つ目が、小学校ぐらいの時。
とにかく本を読むことが好きで、外で遊ぶよりも図書室に行って本を読むことが大好きだったんです。誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントには、皆ゲームや女の子らしいものを頼んだりすると思うんですけど。そんな時でも私はとにかく本が欲しくて、図鑑を頼んだり子供向けの歴史書を頼んだりしていました。小さい頃から、本を読むことが身近にありました。

「自分自身で感じた思いを書く」ことも、すごく好きでした。
小学校~高校生の時には、コンクールで賞をもらったり新聞に載せてもらったりすることが度々ありました。
それが今の私の医療ライターの原点かなと思っています。それが12歳ぐらいの小学校の頃から、高校生くらいまでですね。

2つ目のターニングポイントは、臨床工学技士の資格を取ったとき。
私は大学ではなく、専門学校という養成学校に通っていました。

臨床工学技士を目指したきっかけは、生まれつき心臓病を持っていたこと。高校生の時に自分の治療に臨床工学技士が関わっていることを知り、「かっこいいな」と思いました

本当は文系に行きたかったんですけど、自分の命を救ってもらった可能性がある資格って、なんかかっこいい……!と。そこから一念発起して、臨床工学技士になるために養成学校に入りました。

養成学校の中では実習したり、国家資格の模試で忙しくしたりと結構バタバタ忙しかったです。その中でも生徒会のようなものに入って広報をしていて、やっぱり人に何かを伝えるというポジションで「人に自分の思いを伝えたい」とか「学校の活動を知ってもらいたい」とかを熱心にやっていたかなと思います。これもまた、医療ライターの仕事に生きていくひとつのポイントですね。

その後に3つ目のターニングポイント、22、23歳くらいの時ですね。
病院に入職して5年目。バリバリ仕事できるようになってきたかなという時に、髄膜炎になってしまい1ヶ月ほど入院することになりました。

この時は、隔週で7日間の待機持ち(オンコール:緊急で治療が必要な場合に職場から電話で呼び出されること)というのをずっとしていました。

私の下に新人さんがいなくて、私が常に一番下っ端でした。とにかく”呼ばれたら行きます”という生活を、1年以上送っていました。

自分の時間がなく、勤務していた場所もすごく忙しい場所でした。そんな中、髄膜炎になって入院してしまったんです。

髄膜炎になった時、本当は「職場に穴を開けてしまったどうしよう」とか「迷惑かけているから早く戻りたいな」と思うのが本来なんでしょうけど……私はすごくほっとしたんです。

忙しくて余白がない日々から、「解放されてよかった」と思ったんですよね。それが、私の働き方ってこのままでいいのかな、と考え直すきっかけになりました

その後、1ヶ月の入院生活を過ごしていました。
入院生活は、最初は検査などあったのですが、しばらくすると「1日何もすることがないな」という毎日でした。テレビや本を読むのも飽きてきたと思った時に、暇潰しながらお金稼げるようなことないかなって調べたんです。

クラウドソーシングサイトで、医療ライターとしてお金を稼げるような案件というのがあるのを知り、「そういう働き方もあるんだな」と思ったのは、22歳の時。これも「医療ライターになるきっかけ」だったかなと思います。

ーありがとうございます。
私自身も病気になったターニングポイントがあって在宅ワークを考えるきっかけがあったので、すごく共感できます。

ありがとうございます。
次が1番の、”大きなターニングポイント”になります。

今の主人と出会ったのが、24歳くらいの時。その時に直感的に「私この人と結婚する」と思いました。 後から聞いたら主人もそう思ってくれたみたいで、この人とは感覚が合うし、ずっとそばにいたいなと思い、その後わりとすぐ早いタイミングで同棲するようになったんですよね。

家事をして支えていきたいなと思ったのですが、その時まだ病院で働いていたのでずっとオンコールがあるし、早出の時だと朝6時半には家を出る、で帰ったら疲れてすぐ眠るみたいな日々が続いていました。
なかなか主人とタイミングが合わなくて、休みがあっても勉強会や研修会が重なって、好きな人と一緒にいるのに結局すれ違ってしまう。このままだったらうまくいかないかもしれないと思ったんです。

今後長い目で見た時に、この人を支えていくというのは、この仕事じゃちょっと無理なのかなと思いました。時間的にも心的にも余裕が欲しい。でもせっかく医療資格を取ったんだから、資格を活かした中でのお仕事をしたかったんですよね。

その時、「私って髄膜炎で入院した時に、医療ライターの仕事やってみたじゃん」「またやってみたいな」と思い、そこから色々調べました。
今はもう Twitterでも「医療ライター」として看板を掲げて活動している方がすごく増えたと思うのですが、5,6年前は医療ライターと名乗っている人は、まだ少なかったんです。ということは、私が先陣切ってやったら、それなりに自分の仕事も獲得できるし、医療資格を持っていないWebライターさんに比べて正確な記事もかけるんじゃないかと思いました。「絶対成功する」という”根拠のない自信”がありましたね。「医療ライターになるぞ」と思って、仕事をやめました。それで医療ライターに転職した、これがもう1番大きなターニングポイントだったかなと思います。

ーありがとうございます。”根拠のない自信があった”とのことですが、ほっちさんの自信の根拠を、あえて話すとしたら何だったと思いますか?

なんでしょうね……。
髄膜炎の時に医療ライターをやってみたとき、”何か楽しいじゃん”という感触だったことかなと思います。文字を書くことに対して苦手意識もなく抵抗感もなく、サクサクっと書けたというのが1つ。

あと「自分が書いた言葉が誰かの励みになるっていうのは、めっちゃ面白い」と思ったんですよね。
そういう経験を経て、「絶対いけるでしょ」という自信がすごくありました。自分がいけるって思った時は、絶対いけると思ってました。

もう1つは、今の主人に「転職したい、家にいながらそばで支えるようなことをしたいんだけど」という話をしたときに、「いいじゃん。ほっち、パソコンに向き合って文章を書くの好きそうだし、毎日読書してるし、絶対向いてると思うよ」と言ってもらえたので、やっちゃおうかなという感じですかね。

ー「身近な人に応援してもらえる」というのは、とても大きな励みになりますね。

辛かったことや失敗したこと

ーほっちさんにとっての、辛かった経験や失敗した経験、それをどうやって乗り越えたかということを教えていただけますか。

医療ライターを始めてすぐのころは、結構辛かったです。
フリーランスの医療ライターって「どうやって仕事をとって継続していくのか」について、正社員と違って決まった手順がないじゃないですか。

すごく自己管理が大事だなぁと思っていました。最初は実績がないから、簡単に案件を取れないんですよね。

なので私も最初の頃、すごく苦労していました。
医療ライター始めた時は文字単価が1円、良い時で2円という案件を、とにかくもう大量に、寝る間を惜しんで引き受けるという感じだったんです。

最初、1,2年ぐらいは本当にもう徹夜の日々でした。起きている間は1日20000文字とか25000文字くらいを書き続ける。とにかく量をこなして、自分のことを知ってもらうこと、収入を下げないようにすることを考えていました。その時が一番眠れなかったですね。
案件がなくなるかもしれないという恐怖心と、この生活がいつまで続けられるんだろうって言う不安がありました。今はうまくいってるだけで、2年後には臨床工学技士に戻らないといけないんじゃないかなという恐怖もあったりしました。その時が一番辛かったですね。

ーなるほど、ありがとうございます。
自分も薬剤師として働いていたので、今まで比較的安定している資格職で働いていると、収入の変動に焦ったり不安な気持ちになったりというのはすごく共感します…!

ー最初の「量をこなす日々」から、「1日約6時間だけ働くスタイル」に変えることができた一番のきっかけは何でしたか?

Webライターや医療ライターならわかると思うのですが、やっぱり記事単価や文字単価を上げていくことが大事かなと思います。

特に医療ライターになってからすぐの頃は、自分の実績がないので記名記事じゃなかったり、それこそ医療記事でもない記事でも数をこなしていました。医療ライターとしての文章の作り方について、数をこなして学んでいくという流れだったかなと思います。

そこから記事数が増えていくと、自分はこういう記事を書きますって相手の人に提案できるんですよね。そうすると、文字単価3円の案件に応募してお仕事に繋がったり、仲良くしているクライアントさんに文字単価5円で記事書いてみないとお声掛けいただけるようになりました。

こればっかりは、経験やその時のタイミングもあると思うのですが、そうやって記事単価を上げていったことが、結果として無理なく働けてお給料も安定して、自分の好きなように自由に時間を使えるようになったきっかけだったと思っています。

ーありがとうございます。
ほっちさんは、医療ライターから編集長へとポジションアップをされていますが、具体的にどのようにステップアップされていったのでしょうか。

正直ずっとがむしゃらにやり続けていたので、いつの間にかいろんなことができるようになっていたという感じです。

良くしていただいているクライアントさんに「編集やらせてください」と言ってみたり、書く量をこなしていくうちにいろんなことを身に付けていったり、というような流れですね。

ーありがとうございます。信頼を積み重ねたことが、新しいお仕事や安定した生活スタイルに繋がっていったのですね。

ほっちさんの”発信”に対する考え方

ー私自身医療ライターを始めたのが3、4年前くらいなのですが、当時医療ライターとして発信している方はほとんどいませんでした。ほっちさんの発信を見て、こうやって活動されているんだという内容を見させてもらっていました。

私も初心者の頃は、当時発信してる人がいなかったので、「医療ライターってどんな仕事なのか」「どこまで請け負うのか」ということが全くわからなかったんですよね。だから、医療ライターを始めてすぐにTwitter のアカウントを作って発信をはじめました。

今でこそメンタル的なこともつぶやいたりするのですが、「仕事はこういうふうにとっています」「今日1日の活動はこれくらい」というのは結構発信するようにしていました

そこからフォロワーさんもどんどん増えてきて、共感していただける仲間が増えてきたっていう感じですね。

ーほっちさんの”暮らしを大切に生活している発信”が、私はすごく好きです……!

ありがとうございます!
中身のない内容も結構ありますよ。私自身、元々すごくネガティブなんですよね。何かあるたびに、くよくよ考えちゃうなと思っています。

あと、医療ライターって、結構孤独じゃないですか。
メール1本で終わるような、オンラインで完結する仕事が多いし、一人の在宅ワークが多いので、孤独を抱えがちだなと思っています。

そういう部分に対して励みになることができればいいなと思っています。自分でツイートをしながら、自分が1番励まされてるみたいな感じなんです。誰かを元気付けるようなこと、「あーそうだよね」と共感してもらえるようなつぶやきができたらいいなと思っています。

初心者医療ライター時代に行っていた、お仕事の繋げかたとは

ーほっちさんが医療ライターを始めた頃ばかりの頃は、今みたいにWebライターの無料ノウハウや情報が少ない時期だったのではと思います。そんな中、どのようにしてお仕事を積み上げてきたのか気になります。

例えば、お仕事相手がもともとメディアを持っていたとしたら、そのメディアの中身をざっと確認するんです。

どんな文調か、どんな言葉の使い方か、リズムはどういう感じのメディアなのかを一通り全部調べて、それに合わせた記事を書く他の記事でも統一されているルールを参考にしつつ、医療情報は正確なものを提供する、ということを、メディアによって使い分けて実践していましたね。

ーありがとうございます。編集者側から見ても、とても頼もしい医療ライターさんだなと思います。

お仕事を始める最初に、レギュレーション(Webライターが記事を執筆する時のルール)もらえると思うのですが、レギュレーションの数が多くなれば多くなるほど、細かい部分のすっ飛ばしや抜けがでてくるんですよね。

やっぱり編集者側からも伝え切れないニュアンス、「レギュレーションには書かないけどこういう風にしてほしい」みたいなものってあると思うんです。

そこは自分でメディアを見に行って、「こんな感じの記事作成をしているんだな」「こういう雰囲気だと好まれるのかな」というのを理解するそれを記事の中でも、レギュレーション以外のところでも反映してみるというのが、結構大事かなと思います。

現在の働き方

ーほっちさんの、現在の働き方について教えていただけますか。

現在主にやっている業務は、医療系Webメディアでのディレクションや編集、エンドクライアントさんとの調整などです。執筆もしていますが、医療ライターや編集、スケジュールに関わるトータル的なこともやっています。
あとは薬機法チェックやクリニック等の医療広告ガイドラインのチェックもしています。

どちらかと言うと今のWebライターとしての働きかたの比重は3割あるかくらいで、あとはいろいろなことを細々とやりつつ……という働き方ですね。

ーありがとうございます。昔からほっちさんの書かれたnoteを拝見していて、過去にさまざまなジャンルで執筆されていてすごいなと感じていました。

自分が凄いからできたというよりも、いろいろなクライアントさんからお声掛けしていただいて助けていただいたという感じです。

今年で医療ライター5年目になることもあり、私が特別何か能力があったというよりは、長い間継続していく中でいろいろな人に「あれもやってみないか」「編集に携わってみない」などお話しいただいて、それで徐々に徐々にやってきたかなぁと。

医療ライターとして地道に進んでいったら、順にできてくることなのかなと思っています。

ほっちさんの1日のスケジュール

ーほっちさんの1日のスケジュールを教えていただけますか。

はい。以下のような形になります。

7:00 起床
8:00
掃除・洗濯など
11:00 返信対応
12:00 お昼ごはん
13:00
業務
17:00
夕食など
〜就寝

今は、朝7時ごろに起きています。
8時過ぎに主人が出社するので、見送った後に洗濯掃除など家のことを全部済ませています。

なので、ようやく仕事が開始できるのが、11時頃から。11時頃からメールをボチボチ返信し、1時間位やった後にお昼ご飯食べて、そこから13時~17時ぐらいまではしっかり働きます。

取材や記事執筆、編集などの業務をした後は、仕事をすぱっと切り上げています

そこからは夜ご飯の準備したり、自分の時間を取ったりして1日を終える、という感じですね。基本はこの流れで、無理なく働いています。

案件の内容によっては、夕飯が終わった後など時間ができたときに、プラスで働いています。

ー朝の時間や、夜ご主人と過ごす時間をしっかり取れているスタイルが、すごく素敵だなぁと思います。

それこそ医療ライターを始めたばかりの頃は、旦那さんに構ってられない位ずっと記事を書いたり、誰かがノウハウをあげたらそれをかじりついて見ていたりと、自分の時間を犠牲にすることが多かったです。

けど、やっぱりそういうことばかりしていると、今度は自分がしんどくなってくるんですよね。どこかで絶対休みの時間を作らなきゃと思うようになりました。

土日を休むようになり、深夜にしていた仕事を全部なくしたり。その分仕事の内容の密度を上げていこうと意識して、1,2年頑張った結果今のスケジュールになったという感じですね。

ー仕事のペースが自分次第になるフリーランスにとって、その考え方はすごく大事だなと思います。

医療メディア「メディッコ」の卒業について

ー”メディッコ”という医療メディアにも関わられていましたが、そういう医療系メディアへの繋がり方や、生み出し方は、どのようにされていたのでしょうか。

“メディッコ”の運営は、私の原体験から来ています。
臨床工学技士として忙しく働いていた中で、当時私の勤めていた病院ではプリセプター(新人教育をする先輩指導者)がいなかったんですよね。
他の職種の人にくっついて仕事を覚えていくのを繰り返していた時に、「これ聞きたいんだけど聞きにくいな」「他職種の人は何をしたいんだろうな」と分からないことがありつつも、仕事は出来てしまうというモヤモヤがありました

同じような悩みを抱えている人はきっといると思い、そういう“コメディカルのための情報サイト”をやってみたいとTwitterでつぶやいたんです。そうしたら、今のメディッコの代表の方が「一緒にやりませんか」と言ってくださいました。

いろんな職種の人と集まって、「こういう時はこう考えているよ」「こういう時はこれをしているよ」と知るきっかけになり、そこからまた日々の業務がスムーズに進めばいいなと考え、医療メディア「メディッコ」を立ち上げました。

ーありがとうございます。なかなかそういう情報って手に入れにくいと思うので、医療系の資格を持っている人が発信してくれているとすごくありがたいだろうなと思います。

【メディッコとは?】

「個々の能力を高め、チーム医療を円滑にする」を理念とした、”多職種連携”を目指す医療系メディアです。

ーメディッコは2020年に卒業されたそうですが、自分で立ち上げたものを卒業するという決断はすごく難しいかと思います。何か卒業するきっかけはあったのでしょうか?

いろいろあるのですが、やっぱり自分が医療現場に関わらなくなったというのが大きかったですね。始めたときからも、もう医療現場から退いてはいたのですが、やっぱり医療現場で働いている人が濃い発信をして関わっていく方が自由だし、より生の声が聞けるんじゃないかと思いました。

私の役目は、それまでにメディッコの人数を集めたりだとか、メディッコを知っていただけるようになることかなと。ある程度メディッコを知っていただけるようになったので、1つの区切りとして、私はまたやりたいことをやっていきたいと考えました。当時副代表だった喜多さんに「代表お任せしたいです」とお話しして、卒業を決めました。

臨床工学技士から医療ライターへ転向して、1番変わったこと

ー臨床工学技士から医療ライターに転向して、1番変わったことは何だったのでしょうか。

1日を通した自分の過ごし方が、すごく変わったと思います。
例えば現場で働いていた時は、朝決まった時間に起きて決まった時間まで働いて家に帰る。自分の時間はおまけみたいな感じで、自分の生活のメインが仕事という感じだったんですよね。

だから精神的も体力的にもすごく疲れるし、自分のしたいことを置き去りにして仕事のために体を整えていく、という過ごし方でした。「家族と過ごす時間」「自分の時間」はとても大事だと思っています。

医療ライターになったあとは、今日は案件に余裕があるから早く切り上げて午前中で終わり!というスケジュールもできるので、精神的に穏やかになったと思いますね。

ー生活リズムを自分のスタイルに合わせれる、というのは魅力ですね。

転職して最初の1年目に「やったー!」と思った事は、朝寝坊ができること。ワイドショーも見れる、なのにちゃんとお仕事していれば、それなりにお金もらえる。そんな状況に「これでいいのかな?」となるほど、今となってはすごく特別な時間でした。

今後やりたいこと

ー今後ほっちさんがやってみたいこと、挑戦してみたいことはありますか。

医療ライターに転身したいと思った理由として、昔から本を読んだり書いたりすることが大好きだったというのもあるのですが。やっぱり好きな人と暮らしていく中で、その人と一緒に自分の家のペースを崩さずに働けることを大事にしたいと思ったということが大きいです。

例えば働いているママさんだったり、今後どんな働き方をしていいか迷っているという方に、「医療ライターってこういう仕事だよ」「プライベートの時間も大事にしながら稼げる方法働き方もあるんだよ」ということを広めたいなと思っています

あとは、医療ライターさんの質の向上に携わりたいと考えています。
結構医療ライターさんが増えていると思うのですが、その中でどれぐらいのレベル感の記事を書けるかは、その人によって違うんですよね。

一次情報をどこから持ってくるかがあいまいだったり、情報持ってきたけれど内容がちぐはぐしてたり、内容に対する答えになっていない論文を引っ張ってきたり。そういうのは割とあることだなと感じています。

特に医療系のライティングは、人の命にも関わる内容が多いです。
私たちは文章で届けるのですが、その文章も人の命に関わるものなので、医療ライターさんの底上げのお手伝いして、より皆さんに正しい文章が届けられるようになったらいいなと思います。

【11月(仮)開催!医療ライター向け、エビデンス質問会】

詳細確定後、LINE@にて共有します。
気になる方はぜひご登録ください!

URL:https://line.me/R/ti/p/%40231lkwyy

これから医療ライターを目指す方へ

ー「これから医療ライターをやってみたい」「始めたばかりで、頑張っている」という方に向けて、何かメッセージがありましたらお伺いできたらと思います。

そうですね。
色んなノウハウを探しに行くのもいいんですが、まずは自分で数をこなす、やってみるっていうのがすごく大事だと思っています。

その中できちんとフィードバックや添削をしてくれる人と、早い段階で出会ってほしい。それが1番Webライターとして成長できることで、最速で医療ライターになれる方法かなと思います。
なのでまいまいさんの「医療ライターのはじめかた」講座で、皆さん頑張っていただければいいなと思います!

ーありがとうございます!
改めて、今回はお時間とっていただきありがとうございました!

ほっちさんのSNS

【メディア/現在リニューアル中】:https://kakotto.com
【note】:https://note.com/hocchi034/
【Twitter】:https://twitter.com/kakotto__
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今回のインタビューは、動画としてもまとめています。気になる方は、こちらYouTube動画もぜひご覧ください♪

(インタビュアー/構成作成/記事編集:松岡マイ、ライター:中川あや)

ライター:中川 あや さん

大阪薬科大学卒。地元の調剤薬局薬剤師1年目。”いつでもどこでも働ける”を目指して自分の働き方を絶賛模索中。ライター、Instagram運用に挑戦中。「読んだ後、その先の行動へつながる記事」を目指して執筆しています。

SNS:Twitter

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。