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薬剤師 × 離島に住む、癒し系クリエイター。まきこさんの働きかた

6年も大学に通い、やっとの思いで手に入れた国家資格、薬剤師。

これを手にした以上、薬剤師としてキャリアを積み重ねることが、今回の人生で唯一の「正解」だと思っていました。

まきこさん

あれから数年が経った今、わたしは薬剤師の資格を有しながら、クリエイターとして活動しています

イラスト入りのグッズを制作して出展したり、カメラを携え店舗やブライダル撮影に臨んだり、バス停やテレビ番組のロゴデザインをしたりと、これまで数々の物作りに携わってきました。

とは言え、最初からこうだったわけではありません。

卒業後すぐは、薬局の正社員として就職しました。仕事にやりがいを感じ、ちゃんと「正解」の人生を生きているつもりでした。

ですが、頭で考える「正解」が、必ずしも自分にとっても正解になるとは限らないようです

「クリエイター」の働きかたをはじめたきっかけ

正社員の頃は自分で原因が分からなかったけれど、週の始まりが憂鬱だったり、仕事中にグルグルとめまいがしてお薬が必要になったり。家に帰ると理由もなく涙が頬をつたっていたのは、今思えば少し、頑張りすぎていたのかもしれません。

自分と同じような人の週始めを少しでも温められたらと、毎週月曜日に、わたしはSNSへイラスト投稿を始めました。

半年ほどそれを続けた頃から、物作りやイベントに誘われる機会が増え、少しずつ輪が広がり、いつのまにか周囲の方から呼ばれる肩書きが “クリエイター” に

まきこさん

月曜日の朝も、気持ちよく目覚められるわたしに変わっていたのです。

医療者が「クリエイター」として働くメリット

一見、薬剤師とクリエイターの働き方は、180度反対側にあるように感じられます。

でも、それらは繋げることで、相互に活かすことが可能です。

作る物が絵や写真の場合、身につけた内容は、薬局でも商品のPOPやホームページ作りにそのまま活かせます。言葉だと伝え難いことでも、絵や写真の形に置き換えれば、よりイメージが伝わりやすくなりますよね。

それ以外にも、自分で作った物を自身で販売する経験は、今後の人生にも大いに役立ちます。

物を作って販売するからには、まず良いものとそうでないものを見分けられなければなりません。また、できたものをお客さんに届けるにあたって、どこでどんな言葉とともに販売するのかも、考える必要があります

そうやって幅広い視点で物作りやお客さんと向き合っていくと、薬局での業務もより自分ごとになります。クリエイター活動を通して、職場環境を活かして身になる時間を作れるよう、考えながら取り組む力が養われるのです。

実際に「クリエイター」の働きかたをしてみて

新卒時代のわたしは、一度薬剤師になったからには、薬剤師としてスペシャリストを目指すことが、唯一の「正解」だと考えていました。

その働き方を制限してクリエイター活動を始めた当初は、正社員として働く友人たちに、引け目も感じていました

でも、きっとそうではないのです。
正社員として働くことは一つの「正解」に違いないでしょう。でも、それは自分自身に無理をしてまで果たすべきものではありません

いったん視野を広げて、自分の好きなこと、興味があることにとことん向き合った先に、自分らしい働き方の「正解」が見つかることだってあるのです。

薬局を飛び出すと、チームの中で働けることや、安定した収入を得られることなど、あらためて薬剤師の魅力も再発見できます。

そこから、あらためて薬剤師として復帰したって、遅くはないのです。

それは道草をした分、遅れてのリスタートではありません。もちろん、勉強し直すべきこともあるでしょう。だけど、外の世界で身につけてきたことも、無駄にはならず、きっとチームの中で活きる戦力になるはずです。

「クリエイター」の働きかたが、おすすめな人の特徴

クリエイターの仕事は、身近でない人にとっては、別世界に感じるかもしれません。

もちろん、誰もが名前を知る有名クリエイターに、全員がなれるわけではありません。

しかし、始めるだけなら、会社を辞めずとも今日からできますクリエイターは、今の日常そのままに手を伸ばした先にある、とても身近な職業なのです。

やりがいのある仕事をしているはずなのに、気持ちが晴れない

こなすように仕事に取り組んでしまっている

転職まではできないけど、現職にプラスアルファで何か始めたい

そんな人には、うってつけだと思います。

今はSNSが身近にあるおかげで、「好き」で簡単に繋がれる時代です。

まずは、これを仕事にしようなんて考えなくてもいいから、好きなことを小さく発信してみてください。

そして好き」が大きくなってきたら、最初は自分のために、次は家族や友人、大切な人のためにそれを作ってみる。幸せな物語の輪が拡がってきたら、今度はより多くの人を幸せにするために、クリエイターの働き方も一つの選択肢に入れてみてほしいです。

まきこさん

その先に、あなただけの「正解」が見つかることを願っています💫

この記事の執筆者

漢方薬局薬剤師・薬膳インストラクター・イラストレーター・ライター:あさかみまきこさん

物語ある企業様、地域や個人の方の活動、またすべての方の心身の健康を応援すべく執筆活動中。文章の他、イラストや写真などの表現を通し、伝えたいメッセージをかみ砕いて要約する作業を得意とします。

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。