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応援ナースへの転職!元常勤看護師の体験談

初めて看護師として就職した際、雇用形態などあまり深く考えずに、常勤看護師として働く方がほとんどかと思います。

しかし、「今まで常勤看護師として働いてきたけど、人間関係が大変」「通常の業務以外の仕事が多くて自分の時間が取れない」「残業が多くて疲れている」という方は、意外と多いのではないでしょうか。

看護師ライター

鈴木駿太さん

わかります。私も新卒で大学病院の常勤看護師として働いていた時には、看護師をやめたいと思うほどに疲れていました…。

しかし、看護師は常勤だけではありません。
派遣やパート、時短、日勤・夜勤専従、応援ナースと様々な雇用形態があります。

看護師ライター

鈴木駿太さん

そこでこの記事では、現役応援ナースとして働いている私が、看護師として働く上で1つの働きかたである「応援ナースの働きかた」についてご紹介します。

興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

応援ナースの特徴

看護師ライター

鈴木駿太さん

応援ナースとは「看護師不足の病院へ数か月から半年単位で働く、即戦力が求められる働きかた」です。

仕事内容

応援ナースは派遣とは異なり、病院との直接雇用です。
そのため、業務内容としては基本的に常勤と同様の内容となります。

どんな仕事?

「診療の補助」と「療養上の世話」を通じて、病気やけがの治療を受ける人々や介護を必要とする人々、体や心の健康上の様々な問題を抱えながら生活する人々を支える。

引用:職業情報提供サイト(日本語版0-NET)厚生労働省

勤務場所

病院、施設、デイサービスなど常勤看護師と同様に、様々な場所が勤務先です。
北海道~沖縄、離島まで自分の希望する地域に移り住んで働くことができます。
寮がついている勤務先も多いため、移住のハードルも低いと言われています。

金銭事情

応援ナースの月収は働く地域によって大きく分けられています。
月収の目安(夜勤手当等込み)は、都市圏で44~50万、離島で30~40万、沖縄で27~35万です。
看護師の給料としては、比較的高収入と言えますね!

看護師ライター

鈴木駿太さん

ボーナスや退職金は出ませんので、留意しておく必要があります!

応援ナースのメリット

看護師ライター

鈴木駿太さん

応援ナースは常勤の看護師と比べて、自由度が高め。自由に働きたいと考えている人ライフワークバランスを大切にしたい人にはおすすめの働きかたです。

長期休みをゲットできる

応援ナースは、病院との直接雇用で働く働きかたであるため、実際には長期の休みを取ることができません。月の休みも常勤看護師と同様ですし、有給休暇がもらえるのは、6ヵ月以上勤めた場合のみ

しかし、契約期間は数か月~半年単位のため、契約期間終了後すぐに長期休みや自由な時間を得られるでしょう。

仮に常勤看護師として働き、数か月で退職した際、次の職場に就職する際の面接でなぜ短期間で退職することになったのか聞かれることが多いのではないでしょうか。
しかし、応援ナースの場合契約期間を全うして辞めたのであれば、そのような心配はないため、すぐに再就職が可能です

看護師ライター

鈴木駿太さん

上記を踏まえると、やっぱり応援ナースは長期の休みを取りやすいですね。

自分の好きな場所で働ける

応援ナースのメリットは「勤務場所が全国になる」ことです。北は北海道、南は沖縄、離島まで日本全国どこでも働くことができます。
期間限定でいろんな地域へ移住したいと考えている人には、最適ではないでしょうか。

勤務場所も様々で、病院、施設、デイサービスなど、自分が働きたい勤務場所を選択できます。
引っ越しに伴う費用の補助や寮も完備されている求人も多いため、好きな場所で働きたいと考えている方には、大きなメリットですよね。

看護師の仕事に専念できる

常勤看護師として働いていると、通常の看護業務だけではなく、委員会、勉強会、看護研究、後輩指導など様々な業務がありますよね。
応援ナースは基本的に上記の業務を行わなくてよいため、通常の看護師の仕事だけに専念できます

応援ナースのデメリット

看護師ライター

鈴木駿太さん

応援ナースのデメリットはずばり、「非常勤であること」

世間では、終身雇用という働きかたが減り、転職をする人が増えてきました。とはいえ、非常勤かつ契約期間終了後は、「再び転職歴を重ねる」ことは世間体があまり良くないのではと不安になりますよね。

安定していない

応援ナースとしての勤務は、短期間のため安定していません。退職金がなく、妊娠や出産をした場合にも手当がないため、安定を求めていたり子育ての予定があったりする看護師には辛いかもしれません。

また、タイミングによっては技術や経験、希望の条件に合った求人が見つからない場合もあります。
そのため、条件にこだわりが多い方は継続して応援ナースとして働くことは、難しいのではないでしょうか。

配属先が多忙であることが多い

応援ナースは、人材不足の病院に派遣されることが多いため、主に業務が忙しい場所で働くこととなります。

実際に私の派遣会社担当者の方によると、都市圏で働いていた経験のある方が地方や離島で働く場合、「忙しさは気にならない」方が多いと話していました。
しかし、都市圏で働いた経験がない方は、どこに行っても忙しいと感じる傾向があるようです。

新しい環境にすぐに適応する必要がある

応援ナースの仕事は、即戦力が求められます。短期間の採用でもあるため、仕事内容はもちろん職場の雰囲気にもすぐに慣れる必要があります

とはいえ、配属先の病院は応援ナースの受け入れ経験がある場所がほとんどであるため、身構える必要はありません

しかし、少しでも早く即戦力として働けるようになるためには、今までに自分が経験してきた診療科を選んだり、経験年数が少ない方も積極的に採用している場所を選んだりと事前の対策が重要となります。

応援ナースへの転職方法

看護師ライター

鈴木駿太さん

具体的に、応援ナースへ転職する方法をお伝えします!

転職エージェントの登録

応援ナースの求人は一般には少ないため、雇用条件や待遇を保証してくれる転職エージェントへの登録がおすすめです。

看護師ライター

鈴木駿太さん

現在も応援ナースとして働いている私がいつもお世話になっているのは、ナースパワーという転職エージェントです。

転職するまでの流れ

ナースパワーのような転職エージェントに登録したからといって、「絶対転職しないと行けない!」というわけではありません。通常の看護師の転職と同様に担当者と希望条件のすり合わせを行い、気に入った求人があれば応募するという流れになります。

ナースパワーの特徴は、1度利用して転職をすると、初回に使用した履歴書や看護師免許のコピーなどの書類を会社が控えてくれています。
そのため、2度目以降に利用する場合の書類審査に関しては、担当者に電話かメールでやり取りしただけで実施可能です。早ければ応募した当日に書類審査を通過し、面接の日取りが決まる可能性もあります。

書類審査後の面接の日程については、勤務先の都合になる点も通常の転職と同様です。面接内容も勤務先との直接雇用であるため、一般的なものと大きく変わらないと思います。

看護師ライター

鈴木駿太さん

私は応援ナースとは別に派遣看護師としての就職の経験もありますが、面接内容は派遣会社との契約になる分、派遣看護師の方が条件のすり合わせのみで簡単な印象でした。

応援ナースになるための最低条件

看護師ライター

鈴木駿太さん

応援ナースになるための条件は、たった2つです。

1つ目は応援ナースとして働きたいという気持ち

2つ目は看護師2年目以上であること。できれば看護師の実務経験が3年以上あるといいでしょう。

実際には、沖縄や離島を希望している場合は実務経験が1年以上あれば採用される可能性が高まります。しかし、自分自身が自信を持って働くことができると思うという点で、3年以上の実務経験はあった方が安心でしょう。

こんな人は応援ナースにおすすめ!

看護師ライター

鈴木駿太さん

応援ナースの特徴について話してきましたが、ここでは、実際に応援ナースとして働いている私が「どんな人が応援ナースに向いているか?」をご紹介していきます。

今働いている職場での働きかたに不満がある、環境を変えたい

私が応援ナースにおすすめだと考えるのは「今働いている職場での働きかたに不満がある」「環境を変えたいと思っている」人です。

私もそうでしたが、新卒で常勤看護師として働いていると、働きかたがあっていないだけでも「自分は看護師に向いていない」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。もちろん1度辞めてしまうのも1つの選択肢です。

ですが、看護師はありがたいことに様々な勤務場所や雇用形態がある職業です。もしかしたら雇用形態が合っていないだけかもしれませんよね。少しでも看護師の仕事に魅力を感じているのであれば、応援ナースという働きかたを考えてみてもいいのではないでしょうか

長期休みがほしい、自由に働きたいと考えている

長期休みがほしい、自由に働きたいと考えている人にも応援ナースはおすすめです。基本的に、看護師の仕事はシフト制のため、まとまった休みが取りづらいですよね。多く取れる職場の場合も最大10日程度ではないでしょうか。

その一方で、応援ナースであれば自分で契約期間を決めることができるため、好きなタイミングで好きなだけ休むことができます。条件にこだわりすぎなければ休み明けの再就職も電話1本で決めることができます。離島や地方の求人であれば電話面接だけで採用される可能性も高まります。

よって、応援ナースは長期休みはほしいけど看護師も続けたい、働く期間や休む時間を自由に決めたいと考えている人にも、おすすめの働きかたです。

迷っているなら、まずは無料登録

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。そして、ここまで読んで下さったということは応援ナースという働きかたに十分興味があるのではないでしょうか?

看護師ライター

鈴木駿太さん

ちなみに、通常の看護師の求人よりは求人数が少なく、時期と場所によっては希望の求人がなかなか見つからないことがあるので、自分の行きたいタイミングより前に登録しておくことがおすすめです。

特に、応援ナースでは沖縄・離島が人気なので、沖縄や離島で働きたいと考えている方は早めに登録しておくといいでしょう。

私が普段からお世話になっているナースパワーは、無料で登録できるのでおすすめです。
もしよかったら登録してみてくださいね!

この記事を書いた人

看護師ライター:小河原 桜さん

大学病院で3年間勤務し退職した後、世界一周を達成。その後自由な働きかたをしたいと思い、夜勤専従の派遣看護師などを経験。現在はリハビリテーション病院の応援ナースとして勤務中。2021年から副業でライターとしても活動開始。自身のリアルな体験を基にした記事の作成をメインとして執筆活動を行っています。

SNS:Instagram
桜さんも受講した、「医療ライターのはじめかた」講座はこちら

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メディア運営・編集

京薬卒、(株)Medited代表取締役。 医療・取材ライターや医療系介護メディアの編集長業務、キャリアスクールでの講師メンター業などを経て2020年よりオンライン動画講座「医療ライターのはじめかた」メディア「MediJump」の運営を開始。2022年より医療×Webクリエイターの交流コミュニティ「MediWebラボ」をスタート。2023年に法人化し、経済産業省JStarX起業家プログラム等に採択。「医療資格は、ずっと味方」をテーマに活動しています。